今回初めて発表したAncient Potteryですが、展示会で思っていた以上にたくさんの良いフィードバックをいただきました。
ありがとうございます!
まだ実際の販売までは少し日にちがありますが、それまでこのサイトでAncient Potteryについていろいろご紹介していきます。
まずは、今回から4回に分けてAncient Potteryの製作秘話をお伝えします。
第1回目は「どのようにしてこの器を製作することを思い描いたか」、をご紹介します。
きっかけは、小さなジレンマから
私がこの器を作りたいと思ったのは、長い間自分の中にあったジレンマからです。
以前から、蚤の市や骨董屋さん、作家さんたちが出展をするイベントに行くのが好きで、良く足を運んでいました。
器の仕事に携わるようになって更にその回数も増え、今では、手元にアンティークや作家作品、民芸品をお迎えするようになりましたが、その一つ目を手にするまでにはとても時間がかかったし、手に入れた後も大事にしすぎて、せっかく手元にあるのに、テーブルに並ぶことはとても少なかったのです。
趣味が骨董だったり、器集めだったりする本格志向の人ではなくても、もっと手軽にその雰囲気を味わえて、生活の中に溶け込むほど日常使い出来る器がないのだろうか?
器の仕事をしている私がそう言う物を提供できないのだろうか?
私が日々感じていた事と同じ事を思っている人は、きっと沢山いるはず。
そう言う人達に、満足と納得ができる物を届けたいというのが、この器を作り始めるきっかけでした。
次回は窯元との試行錯誤、いろいろな壁にぶつかったお話です。